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2009 年 2 月 のアーカイブ

メバル釣り基礎知識

2009 年 2 月 10 日 Comments off
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神奈川県茅ヶ崎市在住の服部善郎氏が
メバル釣り基礎知識をお届け致します。!

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カサゴ目フサカサゴ科メバル属

目の良い魚なので、細いハリスが有利。
さらに海水が濁って凪の日が狙い目だ。
釣趣上々、グルメ度も高い。
当然釣り人の人気も高い。

ヤナギメバル、エゾメバル、ウケクチメバル、キツネメバル、ヨロイメバル、トゴットメバル、ウスメバル、タケノコメバル・・・・。
 メバル姓を名乗る魚はたくさんいるけれど、北海道から九州まで最も広範囲な海にいて、釣り人に最も親しまれているのだが「メバル」だ。
 カサゴとは兄弟分だが、プロポーションはタイに似てぐっとスマート。
大きくつぶらな目、やや丸みを帯びた尾鰭の後縁などが特徴で、水深3〜60mくらいの岩礁底に群れて生活している。
活性が高い時は、海面近くまで浮上、生活圏の幅は広い。
 エビ、カニ類や管虫類、小魚などを捕らえて最大30cm位までに育つ。
 
 ところで、体色は棲んでいる海の深さや岩礁帯、藻場といった底の環境で白っぽいもの等。
金茶色、黒っぽいもの等がいて、釣り人はこれをシロメバル、アカメバル、キンメバル、クロメバル等と呼び、異種という説もあるが、鰭の数や頭の棘の具合、下顎に鱗があること、胸鰭や尾鰭がやや丸みを帯びているといった特徴はまったく同じなので、同一種と見るのが妥当だ。
 とはいえ、釣り人サイドから評価すると、クロメバルは概して大型で釣り場も浅いので、釣趣は上々。
食味も勝る。
 いずれにせよ、メバルは荒い岩礁底に棲んで早春の頃、産卵に備えて起伏の激しい岩礁底の点に等しい様な狭い場所に群れ寄る。
 こうした所は、外敵から身を守るのに都合がよいうえ、シケて底荒れした時も身を潜めやすいし、餌も豊かなのだ。
 メバルは夜も活動、時には水面まで浮上して餌を追うこともまれでない。

メ バ ル 釣 り の 要 点

上記の基礎知識からメバル釣りの要点をまとめてみると。

つぶらな目はダテじゃない。釣り経験から言えることだが、大変目が利く魚なので、ハリスは可能な限り細柄が有利だ。平均サイズ18〜25cmくらいなので、そのパワーを考慮しても、0.6〜1.5号が標準といえる。
口はやや受け口で大きめ。歯はヤスリ状で貧弱。こうしたタイプは餌を一気に飲み込むので、ハリはフトコロが広いタイプが適正だ。丸セイゴ、三浦セイゴなど、やや細長いハリはジャコエビやモエビなど小エビに向き、ゴカイやアオイソメ等の管虫類はチョン掛けなので、細地のチヌやメバル専用バリ。イワシなど活き餌の場合は”餌の勢い”を殺さぬよう、細地で軽量の渓流バリ等が合う。
根掛がかりしやすい岩礁底を狙うので仕掛けは「胴付きスタイル」が有利で予備を十分に。
シケるとメバルは底の根に潜って餌を追わない。荒天は釣り人にとっても”休養日”。メバル釣りはまず凪を釣ることからスタートする。
潮濁りの日、メバルのヒット率は高まる。目の良いメバルも潮が濁っていると”罠”に気付かず、ハリを口にしてしまうからだ。逆に澄んだ潮の日、釣り人は苦労する。打つ手は1つ。ハリスを細柄にすること。といっても0.6号が限界。これより細くすると1尾ならなんとかなるが、2尾以上フッキングしてしまった場合、物理的にハリスは切れてしまう。
早春から春にかけて、メバルが海底の狭いピンポイントに群れる頃は、それそこ船のミヨシ側だけ釣れて胴の間から後ろのはコツともこない。あるいは右舷側はさっぱり・・・・というケースも珍しくない。いくら魚探やGPSの時代といっても、潮の流れを的確に読み、正確に点の上を流せる腕の良い船頭を”釣る”こともこの釣りでは極めて大切だ。
ポイントが点なので、潮が速く流れる日は、潮がたるむ短い間がチャンス。小潮でゆったりと流れる日なら、長時間チャンスは続く。

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堤 防 の メ バ ル ポ イ ン ト

 日中でも釣れるが、魚の活性が高い夜釣りが一般的だ。
 どの釣り方もポイントの目安は

潮通しの良い場所
潮の流れが変化している場所
 磯では直接外洋に面した荒磯よりやや内湾側で水深があり、水道状や沈み根などがあって、さらに潮が巻き込む様な所。
 堤防だったら、曲がり角や崩れている所、トウフ岩がずれている所、大きな捨て石周り、先端部分など。

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堤 防 か ら 主 な タ ッ ク ル
フカセ釣りは、4.5〜6.3m1号調子の振り出し竿に、ミチ糸1.5号、0.8〜1.5号ハリスの2本バリ。ハリは渓流針8号。
餌はモエビ、アオイソメなど。
竿を振り込み、潮に合わせて竿を送り込む。
闇の中五感を研ぎ澄まして、竿を構えるうちに、「?」。
微妙な魚信をとらえて引き抜く。


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ウキ釣りも4.5〜6.3m振り出し竿か、1号調子の磯竿に小型スピニングリール。
1.5号ラインに0.8号ハリス60cm、ハリはチヌ3号
ウキは小型電子ウキで球系でも棒系でも良い。
餌はイソメ類が多用され、ポイントに立って反復、潮なりにウキを流す。

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 投げ釣りは磯竿2号クラスの竿に中型スピニングリール。
2〜3号ラインに重量のある電子ウキ。
0.8〜1.5号ハリスに、ハリはチヌ3号など。
アオイソメ等をチョン掛けして潮の目、反流点等にウキを流し込む。

いずれもコマセは有効で、アミの他コオナゴなどもコマセとして使われている。

 今回の釣り名人は、メバル釣りの基本的特徴及び堤防でのタックルを紹介しました。
次回メバルの時には、船釣りの仕掛けなどを紹介していきたいと思う。

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